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名古屋アイクリニック

素敵なVisual Life

百歳の絵手紙作家が描く、
穏やかな日常の瑞々しい命

絵手紙作家:杉浦冨貴子さん

ラケットを置く代わりに、手に取ったのが絵筆。
白内障の手術をしていたおかげで得られた生き甲斐

80歳からはじめた卓球も、90歳になると、ぼつぼつ体力の限界が近づいていると感じるようになり、いつの日か、卓球もやめなければいけなくなるのなら、その代わりに「何かしたい!」という想いがあったという杉浦さん。そんな折、行きつけの美容院で、絵手紙の教室の話を聞きつけ、即決で通うことを決めたという。93歳の秋のことである。そのうち、自然な流れでラケットを絵筆に持ち替えたそう。

―― 画家である娘の寿美子さんに影響を受けて“絵を描くこと”を選ばれたのでしょうか?

杉浦さん「それが、そういうわけではないんです。美術展に出かけたり、絵を見たりするのは好きでしたが……。描こうと思ったのは、その教室の存在を知ってから。ですから、百歳ですが、絵手紙を描きはじめて7年なんです」

寿美子さんいわく「母の絵は、構図が“真似できない”と称賛されることが多いんです」。

寿美子さん「実は、母、99歳の誕生日のお祝いを兼ねて、春日井市にある『われもこう』というギャラリーで『白寿展』という個展を開催したんです。新聞でご紹介いただいたこともあって、600人超えの来場者がございました。それまでの6年間で母が描き貯めた200枚の作品は、個展終了後に、お知り合いを中心にお配りいたしました」

2019年10月30日から11月4日まで春日井市の『われもこう』で開催された杉浦さんの99歳を祝う『白寿展』には、なんと200点もの作品を出展。
中村院長も足を運び、『白寿展』を祝う。優しい色合いの、可憐な花々が壁面を彩る。

―― 絵の題材は、どのように調達されているでしょうか

杉浦さん「私の絵の題材は、たいていが自分の家の庭で捕れた花や野菜たち。たくさん植えて、育てて、絵のモチーフにして、食べちゃいます。今年になって庭の手入れや畑仕事は引退して、隣に住んでいる娘(次女)に任せることにしたんですが、去年までは自分で庭仕事もしていました。今でも一人暮らしなんですよ」

寿美子さん「100歳になった今も介護保険は収めるばかりで、まだ使ったことがないんですよ」

杉浦さん「朝ごはんは毎日、次女が届けてくれますし、夜は業者のお弁当が配達されるので、ありがたいことに楽させていただいていますけれども、掃除・洗濯は自分でやっていますし、昼ごはんは楽しみながらつくっています。私、料理をつくることが好きなの。レンコンできんぴらをつくったり、お芋の煮っころがしをつくったり、春菊のお浸しの胡麻和えをつくったり……。今日はタンパク質が足りてないな……と思ったら、夕ごはんのお弁当にゆで卵を足したり、いわしの缶詰をあけて食べたりして補うように心がけています。

それと、本を読むのも好きなの。70歳代で片方の眼、80歳代でももう一方の眼の白内障手術(単焦点眼内レンズ)を受けましたので、おかげで今でも眼鏡なしで読書を楽しむことができています。手術はずいぶん昔に受けましたので『名古屋アイクリニック』ではないのですが、娘(寿美子さん)はこちらで手術を受けていて、たいへん良い先生だというので、今は私もここで眼の状態を診ていただいております。おかげさまで新聞も本もしっかり読めていますし、何より、こうして絵手紙を楽しめるようになったのも、この眼が色を鮮やかに感じとることができるからですよね。今も、描くときには、一日に3枚くらいのペースで描いています。教室で描いた絵を、昔の教え子たちからきたお手紙の返事に添えて送ったり、誕生日にいただいた花々の絵を描いて贈ってくださった方への礼状に添えて送ったりもしています」

寿美子さん「花を描くのはとくに好きみたいで、庭の草花に飽き足らず、よく花屋さんに連れて行ってほしいというリクエストされます。眺めているそばから、描きたくて仕方なくなるようです。読書も好きで、本を買ってきてほしいというリクエストもよく受けます。

私、今、ライオンズクラブの理事をしているんですが、今回の展覧会のことを新聞で読んだクラブの方々が、ぜひ母に講演に来てほしいっていうリクエストをくださったんです。それでは、お話を聞きにきてくださる方々のため、30枚ほど絵手紙を描き下ろそうということになったんです。次の仕事が入って、また俄然、やる気が出たところらしいです(笑)」

杉浦さん「そうね、でもまずは来年の干支の牛の絵を描くお仕事が先ですね。日々、支えになってくださっているみなさんに年賀状を出さなくてはいけませんので。毎日、感謝、感謝の日々です。

そうそう、長生きの秘訣はね、悪いことはサッサと忘れて、良いことは繰り返し思い出して、ありがたいなあと振り返ることですよ。」

一時間にも及ぶ取材の中、一度も姿勢を崩すことなく、終始、凛とした佇まいであった杉浦さんが、ふとお茶目な表情を見せ、ふふっとそよ風のように笑って合掌された。それは、杉浦さんの絵手紙さながらの“愛らしさ”であった。冨貴子先生、どうか末永くご活躍いただき、一枚でも多くの、優しい絵手紙を描いていただきたい。

絵を描くときには、じっとモチーフを見つめる時間を大切にされているという。描きながら浮かんでくる言葉のいくつかの中から、できあがった絵に最もふさわしい言葉を添える。

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